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2010-05-08

バイオテックガーデニング教室殺人事件

「犯人はこのなかにもいる!」
自信満々に決め台詞を言い放ったのは、入れ歯がぐらついてうまくしゃべれなかった探偵の真行寺十四郎だった。
還暦を迎えた名探偵はいろいろと身体に故障をきたしていた。入れ歯はもちろん頭上にはそれとはっきりわかるカツラ。今では植毛や増毛、「バイオテック」の発毛や育毛という選択肢もあるのだが、そもそも、はっきりわかっているにもかかわらず隠し通しているタイプの人だったので、そんな選択肢は関係なかった。
そんな十四郎が、かかわった事件が、「バイオテックガーデニング教室殺人事件」だった。
「バイオテックガーデン教室」の講師が生徒の前で殺されたのだった。犯人は助手である事は、生徒の証言で明らかだったのだが、偶然というか、迷子に近い状態で迷い込んだ十四郎が勝手に首を突っ込んでしまったのだった。
そして、冒頭の名台詞をはいてしまったのだった。十四郎はこのセリフが大好きだった。
でも、かんだ。
入れ歯のせいとはいえせっかくのセリフでかんでしまった。
「犯人はこのなかにもいる!」
言ってしまった以上、後には引かないのが十四郎。要するに助手のほかに、生徒のなかに共犯者がいると言ったようなものだった。
十四郎には妙な威圧感があった。
自信を持って言い放ったセリフは意外な結末を導き出した。生徒の一人が観念したのだった。本当に共犯者はいたのだった。
そして、名探偵真行寺十四郎の名声が高まる事となった。

バイオテックに発毛・育毛はおまかせ

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